噛むかもしれないプードルちゃんのボランティアトリミング
- Be Lav
- 3 日前
- 読了時間: 4分
おおいた動物愛護センターにも、秋らしい心地よい風が吹く季節となりました。
10月10日、今月も私たちハグドッグのスタッフは、ボランティアトリミングに参加させていただきました。

今回はオーナーが不在でしたが、スタッフ3人で6頭の収容犬をきれいにトリミングすることができました。
新しいご家族に気に入ってもらえるように、一頭一頭に心を込めてシャンプーします。
中には「まだセンターに残っていたんだね」と、3ヶ月前にもシャンプーした子との再会もありました。可愛らしい顔立ちで穏やかな性格。

すぐに家族が決まってもおかしくないような子でも、なかなかご縁に恵まれないケースがあるのが現状です。
以前シャンプーした時は、怖がりでずっと緊張していたのに、今回は私たちにルンルンとご挨拶してくれ、その変化に驚きました。

警戒心の強いプードルちゃんとの出会い
センターの職員さんにご挨拶を済ませ、当日の担当犬たちの申し送りを受けたのですが、その中に一頭気になる子がいました。

まだ若いプードルちゃんで、極度の怖がりから噛みつく素振りを見せることがあるそうです。
「もし難しそうなら、無理をしないでください」とのお言葉をいただきました。
念のためエリザベスカラーもお預かりし、プードルちゃんの様子を少しずつ探ってみました。

緊張している様子で、スタッフたちを上目使いでじっと見ています。
唸るような素振りはありませんが、急にパニックになる可能性もあるため、スタッフ一人がリードを持ち、補助に入りながらトリミングを進めました。
センターでのボランティアトリミングではシャンプー犬種が多かったため、全身カットをするのは久しぶりです。
この子は特にお手入れが好きではないようなので、早く終わらせてあげたいという気持ちと、譲渡会で新しいご家族に気に入ってもらえるよう、プードルちゃんの可愛さを最大限に引き出してあげるという使命感との戦いでした。

寄り添うトリミングが心を開く鍵
時間はかかりましたが、焦らずにゆっくりと全身を撫で、優しく声をかけ続けることで、だんだんと身体の緊張が緩んできました。私たちも安心して触れるようになり、無事に作業を進めることができました。

ハグドッグには、「他店で噛みついてしまった」「お手入れが苦手になってしまった」というワンちゃんのご相談が多く寄せられます。
ですが、ワンちゃんの気持ちにしっかりと寄り添い、彼らが「受け入れてもいいよ」と心を開いてくれるタイミングを待つだけで、問題なくトリミングができるようになる子は少なくありません。

このプードルちゃんが過去にどのような経験をしたかはわかりませんが、ただ、怖いという気持ちを抑えきれず、反射的に口が出てしまっただけなのかもしれないと感じました。
シャンプーやカットの技術はもちろん大事ですが、ワンちゃんが安全に、そして心から安心した状態でトリミングを受けられるように導いてあげることこそ、プロのトリマーに求められる技術なのだと改めて感じます。

譲渡会での嬉しい知らせ
このボランティアトリミングから2日後、愛護センターで譲渡会が開催されました。
なんと、私たちがきれいにした子たちの中から2頭の新しい家族が決まったそうです!

もちろん、新しいお家が決まる子もいれば、残念ながらセンターに残り続ける子たちもいます。
収容犬の頭数が減ること、そして新しく収容される子が一人でも少なくなるように、私たちは今後もこの活動を続けていきたいと思っています。
もし、これから新しくワンちゃんを家族に迎えようとお考えの方がいらっしゃいましたら、保護犬を家族に迎えるという選択肢もぜひ心に留めていただけると嬉しいです。

大分市のトリミングサロン
【ご愛犬がしっぽを振ってトリミングに通えるように】
グルーミングサロンHUGDOG 大分市花高松2-1-3 ☎097-585-5009
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