スタッフが語る、ボランティアトリミングの舞台裏
- Be Lav
- 9月13日
- 読了時間: 3分
抜け毛処理がヤバイ!黙々とレーキング処理の一日

毎月欠かさず行っているボランティアトリミングの報告をSNSに投稿すると、フォロワーさんやサロンのお客様からたくさんの感謝や励ましのメッセージをいただきます。
ありがとうございます。

私たちの活動に対して、「汚れた犬たちを次々とシャンプーして、あっという間にピカピカにしていく」というイメージをお持ちの方が多いようです。
もちろん、シャンプーやドライヤーで犬たちをきれいにすることは重要な作業ですが、実は、本当に大変なのはその前の準備段階なのです。

信頼関係を築くことから始まる
おおいた愛護センターでトリミングする犬たちは、ほとんどが初めて会う子ばかりです。 「お水は平気かな?」「苦手な作業はないかな?」…私たちは何も情報がない状態からトリミングを始めます。

そのため、いきなりシンクに連れて行ってシャンプーを始めることはできません。まずは、犬たちとの信頼関係を築くことが最も大切です。
ゆっくりと時間をかけて、少しずつ体を触り、お水をかけてみて、その子の反応をじっくりと観察します。
そうして初めて、シンクでシャンプーをするのか、それとも床の上でできるブラッシングなどの手入れだけにするのかを判断するのです。
この丁寧なコミュニケーションが、犬たちを安心させるために欠かせないプロセスです。

厄介な抜け毛との格闘
もう一つ、見た目以上に大変な作業があります。
それがアンダーコート(抜け毛)の処理です。 普段からサロンで定期的に手入れされている子たちではないため、抜け毛が放置されたままになっていることがほとんどです。
特に換毛期の子は、信じられないほどの毛が絡みついています。

レーキングナイフやブラシを使い分けながら、地道に、そしてひたすら抜け毛を取り除いていく作業が延々と続きます。
この事前処理を丁寧に行うことで、シャンプーがしやすくなり、ドライヤーの時間も大幅に短縮できます。
しかし、今回の6頭のうち4頭は抜け毛の量がとても多く、悪戦苦闘しました。
犬も人間も、作業が長引くと集中力が途切れ、疲れがたまってしまいます。

一頭一頭と向き合うということ
今回のボランティアトリミングの裏側には、そんな地道な努力がありました。
私たちが時間をかけて丁寧にケアすることで、保護犬たちが譲渡会で生き生きと輝き、新しい家族との出会いを果たせるよう、スタッフ一同、全力を尽くしています。

この日、センターの職員さんから「この子はもしかしたら噛みつくかもしれません。危険を感じたらすぐに作業を中止してくださいね」と注意された子がいました。
入り口から入ってくる時から他の子と比べて警戒心が強く、私たちもかなり注意を払っていました。しかし、実際に接してみると、その子はただ単にすべてを怖がっているだけの「怖がりさん」だったのです。

私たちは、その子のペースに合わせてゆっくりと寄り添い、お水に慣れる練習から始めました。
すると、意外にもシャンプーを嫌がることなく、私たちに心を開いてくれました。
毎回、センターに来るたびに改めて感じさせられますが、犬が心を開いてくれるまでのスピードは、本当に一頭一頭違います。
その子のペースに人間が合わせ、信頼関係をゆっくりと築いていくことが、何よりも大切だと実感しています。

新しい家族との出会いを願って
今月の譲渡会は9月14日(日)に開催されます。
私たちがトリミングした子たちが、みんな新しいお家に迎え入れてもらえるよう、スタッフ一同、心から願っています。

この活動を通して、一匹でも多くの保護犬に光が当たることを願っています。
私たちの活動に興味を持っていただけましたら、ぜひSNSやブログを覗いてみてくださいね。
【しっぽを振って通えるようになるサロン】
グルーミングサロンHUG,DOG







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