top of page
  • 執筆者の写真Be Lav

シニアのグルーミングを安全に行うための5つの約束

更新日:2023年8月27日


当店では、長く担当している子達の高齢を理由に、グルーミングをお断りすることはありません。


ですが、高齢になると不調や病気を隠し持ってしまっている子も少なくないので、健康で若い頃よりも、グルーミングをする時のリスクは大きくなっています。


それでもグルーミングが生涯必要な子達はたくさんいますし、介護や看護になれば、ご家庭だけでのお手入れでは大変になっていく場合もあります。


もしそうなっても当店は最期まで、わんちゃんとご家族の快適な暮らしのお手伝いをさせて頂きたいですから、ご家族の皆様に、下記の「お約束」を守って頂くことを、お願い申し上げております。



5つのお約束

① 健康診断や検査をして、循環器/呼吸器/関節/発作などの状態をご家族が把握し、当店にきちんと共有してくださること


② 体調に合わせて、毛の長さや使う道具、作業の中断や削減、技術者の人数やアシストメンバーは、全て当店の判断で行うこと


③ 作業の中断や削減、時間短縮があっても基本料金は変わらないこと


④ いくつかの作業を別日に分ける場合があり、その場合の料金は、予約枠や人員確保が必要なため、作業日毎に基本料金が発生すること


⑤ お付き添いをお願いする場合は、上記をご承諾頂いているご家族にお付き添い頂くこと


🌱


特に①に関する身体の異常は、ご家庭での観察からだけでは状態の深刻さを把握できていない事も大変多いです。


特別な配慮をすればリスクをもっと下げられることが、気づかずにごく普通に作業してしまうことで、命に関わる深刻な悪化に繋がる可能性もあります。

突然歩行や起立が出来なくなる病気もあります。


🔴7歳を超えたら、健康診断を半年に1回は行いましょう。



特に循環器・呼吸器・関節の病気は、心エコーやレントゲンで早期発見を出来るよう獣医師によく相談してください。


 
シニアや持病がある子の毛の長さについて

犬の毛には、皮膚を守ったり、体温上昇をコントロールしたりと役目があります。そのためとても短くしてしまうことを、当店では通常の場合あまり推奨していません。


ですが、高齢や病気でこれまでのような「普通のグルーミング」が、その子にとって負担になると判断する時は、毛を短くすることを個別にご提案致します。


本当であれば、犬種らしさを維持したり、ご家族のお好みで可愛くスタイリングしたりしていた毛であっても、頭から足先まですべてを1センチ残し、2センチ残し…など、全身を短くしたほうが「安全にできる」場合、どんなにご希望があっても、当店はわんちゃんの命や体調を優先にさせていただくご提案に致します。ご了承いただけない時は、残念ながらグルーミングを承ることができません。。。


普通ならなんてことはない時間や、慣れているはずの作業も、体調によっては命を奪ったり、歩けなくなるほど悪化する引き金になる可能性が、ゼロではないからです。


わんちゃんの命や健康より優先するほど、そこまで大事なグルーミングなど、存在しません。


毛を短くすると何がそんなにいいの?

🌱 毛を短くすると、洗ったり乾かしたりする時間がかなり大幅に削減できます。


🌱 もしも、乾かすことをやめておいた方が良いと判断した場合も、そのあと自然乾燥でも乾きやすく、体が冷えにくいです。


🌱 寝ていても、床でも、抱っこでも、ソファでも、車内でも、テラスでも、当店ならどこでだって短くすることは出来るので、わんちゃんが過ごしやすい場所や体制でできるのも、全身を短くする時は大きなメリットです。


🌱小型犬なら、カットのみに留めれば、その日の作業時間を10分~20分以内にすることも出来ます。


※通常、トイプードルでフルコースにシャンプーカットをすれば、1時間半~2時間を要する


いまの半分ぐらいの長さ(3~10センチ以上)にするのはダメなの?

この場合、わんちゃんの負担軽減を目指して毛を短くしたいので、3センチ以上毛を残したり、中途半端にカットすることは、結局時間が短縮できず、自然乾燥もしにくく、あまり意味をなしません。


ですから、切る時は思い切り短くしてあげます。


褥瘡や寒さなどの不安があれば、それをカバーできるよう洋服や介護グッズを使用したり、不格好になっても部分的に毛を残すことは出来ます。


🚫「好みなどの外観・審美的な理由」で、部分的なカットをすることはしません。


毛をとても大事にしているのに…切りたくない!!

そんなときは、当店の提案をすぐに受け入れずに、すこし考える時間を作ってください(*^^*)


当店はここまで書いたような理由で、犬を守るために「やらない、できない」ということがあり、ドッグファーストでいるという方針もあります。


でも、それらをご家族が受け入れられない時は、無理に行使することはいたしません。


双方の納得があってはじめて、わんちゃんにとって必要なグルーミングが優しく温かい気持ちで行えるからです。


オーナーも、愛犬の毛を大事にする飼い主のひとりです。どちらかというと全身がもじゃもじゃしていて床に着くくらい長く伸ばしていたいほど、短くきることはほとんどやりたくありません。


愛犬がガンになったり、歳をとって寝たきりになったりして、泣きながら大切にしていた毛をカットダウンしたこともあります。


病気や老いで、変わっていく愛犬の姿に、死へ近づいていくことを突きつけられてしまって、恐怖と寂しさと悲しさで、受け入れられなくて、なんどもカットすることを躊躇したりもしました。


メリットやデメリットだけで考えれば、合理的なのは、「短くする」ということです。でも、愛しているからこそそんな簡単に決められないのです。


大切にしてきた姿かたちもなにもかもがぜんぶ、その子自身ですから当然なのです。


このようにオーナーは経験上、毛を切ることの心の痛みは重々承知しています。


ですが…だからこそ、


毛を残してグルーミングすることは、わんちゃんの状態によっては命を奪うほど大きなリスクになる可能性があることを知り、そのうえで、ご判断頂きたいと思うのです。



もし、おまかせくださいます時は、はじめの5つのお約束をして下さいますようお願い申し上げますm(_ _)m



大分県外からの受け入れについて

高齢のわんちゃんが、広い九州を長時間かけて移動することは、リスクが大きいと考えます。当店では、片道2時間以上かかる遠方からのシニアに受け入れは、残念ながらできません。


「こんなサロンが良い」と、県外からもお問合せをいただきますことは、大変嬉しいですのですが、わんちゃんの負担を減らすために、設備を整え、スタッフの育成にも真剣に取り組んでいるため、移動でリスクを背負わせるのは本末転倒なのです。


当店と全く同じサロン、立地や人材を含めますとないかも知れませんが、同じような志であったり、設備が整っていたりするサロンをSNSを通じてお探しするお手伝いは少しだけできるかも知れませんから、どうしてもの時は、InstagramのDMからご相談ください。


中にはサロンではなく、動物病院の方が安心な子たちもいますので、状態によってはかかりつけの動物病院へもご相談ください。


閲覧数:281回0件のコメント
bottom of page